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花束みたいな恋をした

20代男性

最初は趣味や考え方がこんなに似ている人が本当に存在するのかと現実感が薄れるように感じました。しかし後半で、麦と絹が社会人になり、働き始めると仕事観や人生観の違いから亀裂が生じ、楽しかった過去を懐かしむようになり、「大人になるとはこういうことか」とリアルな現実を感じました。

私自身は29歳で、6歳年下の彼女と映画のカップルのように同じくらいの期間一緒に暮らしていますが、仕事で忙しくて彼女に構ってあげられない時があり、正直に言って自分たちと重ねてドキドキしました。映画の二人は最後に別れて、それぞれ別の人と結ばれるという、観る人によってはハッピーエンドかバッドエンドか分からない結末ですが、自分としては結局、二人にとって大切な恋の時間だったと感じてハッピーエンドだと思います。最近観た映画の中で一番印象深い作品でした。

夏が始まり、様々な事情から自分たちも麦たちのように別れることになりました。しかし、お互い幸せになるための良い選択だと思い、映画のような花束のような恋をした人生のひとコマだったと感じています。

花束みたいな恋をした

20代女性

同棲のリアルな様子が描かれており、「これが同棲の現実だ」と感じました。同棲経験者として、現実的な見方をしているからこそ、共感できる部分がたくさんありました。価値観や趣味が似ていても、生活や仕事に対する姿勢やちょっとしたすれ違い、お互いの変化が別れにつながってしまう様子は非常に現実的でした。女性はきっと変わらない関係を望んでいることでしょう。

美術監督が杉本亮であることは、セットやカメラワークから納得できました。同棲を始める部屋のインテリアが素敵だったり、海で写真を撮るシーンは、自分も恋人と同じことをしてみたいと思わせました。

ファミレスでの別れ話のシーンでは、麦が別れたくないと拒むも、引き下がらない絹がとても強い女性だと感じました。もし二人が別れた後のような関係性を付き合っている間に築けていたら、うまくいっていたのかもしれません。